DAY6:相手の家に挨拶へ行く
いざ戦場へ。でも、そんな装備で大丈夫か?
戸籍の仕組みや婚姻の重さを理解したら、次は初陣=親への挨拶。
ここからが本番だ。何を話す?何を着ていく?準備不足で突撃すると爆死する。
段取りがすべて
親を巻き込むイベントには必ず段取りが発生する。
誰が誰に連絡する?場所は?会計は?全部調整しなきゃ進まない。
- 日程調整 → 嫁→義母ルートで探りを入れる
- 場所選び → 家?外?(最近は外が多数派)
- お店 → 小洒落て落ち着いた雰囲気、サービス良し、味も保証つき
- 支払い → 基本「呼んだ側が払う覚悟」で財布準備
これを仕切るのが男の役目。意外と面倒臭いが、ここで嫁に「まぁうまくやってといてよ~」などとパスしてしまうと、今後の結婚式でも嫁へパス癖がつく。
これは楽なのだが、嫁側の不満が溜まる&今後の結婚生活での決定権を失うこととなるのでおススメしない。良い関係とは対等であり、面倒ことを押し付けることではない。
嫁側としても結婚式というクソめんどいイベントの責任感を夫側に放棄させないタイミングなので気張れ。双方逃げるな。
当日に大事なのは主体性
当たり前に見えて意外と面倒臭い。
晴れて場所が決まれば、80%くらい解決である。あとは自分が何者で、何の仕事してて、どこ住んでますと言えるようにしておけば上々である。
さて、当日に大事なのは、自分が仕切るのだという主体性である
「メニューどうしますか?」などと探り合いを始めてはダメだ。男なら、覚悟して「コース頼んどきました」と決めていけ。そのうえで、「飲み物は何にしますか?」と聞け。
ここで必要なのは「俺が新家長だ!夜露死苦!」という気迫。
新チームのリーダーとして空気を支配する覚悟を見せないと、「こいつ大丈夫か?」って思われるのは必至だ。
会社なら先輩が助けてくれるかもしれないが、ここでは誰も助けてくれない。
結婚式の予行演習
「こんな面倒なこと仕事でもねーのにやってられるかよ」って思う人もいるだろう。
だがここで根を上げると、結婚式という究極の面倒くさいイベントを乗り切れない。
そう、これは大人になるための修練なのだ。
テクニカルな準備
- 服装:スーツ一択。余計なこと考えるな。ネクタイの有無だけで調整。
- 地元の話:準備しとけ。当たり障りのない話ができるというのは大人としては重要な技術だ。何でもいい。東西のうどん出汁の話で20分は潰せるようになれ
- 手土産:地元の銘菓。買っとけ。地元の話に繋がる。
要するに、この場は耐久ゲーム。一定時間空気を保てれば100点だ。
持ち玉は増やして臨め。
雑談の基本戦術
それでも不安な人向けに、雑談のプロたる俺の技を伝授しよう。
基本戦略は、
- 自分の感想:(例)暑さも和らいで、最近は過ごしやすい日が続きますね
- 相手への同意:(例)気候もいいので、旅行日和ですね。
- 前の同意をフックに相手への質問:(例)旅行などの予定はありますか?
→この①②③のコンボを繰り返す。そして、特に大事なのは③で相手がなるべく長く話してくれそうな話題を振ることである。
雑談ネタリスト
【最近の天気】
- 「暑い」「寒い」「雨が多い」「過ごしやすい」くらいの感想を持っていけ。
- 「旅行など出るには良いですね」「旅行も生きにくいですね」などと繋げ
- 「旅行など結構行きますか」などと相手が語る時間を作れ
【相手の親の出身地】
相手の親に興味を持つ態度を見せろ。
- 「ご出身は?」と聞け
- 近ければ「近いですね」遠いor知らないだったら「そこってどんなところなんですか?」で、相手がベラベラ喋りだす。
同郷だったら超ラッキーで、相手が勝手にテンション上げてくれる。間違っても知ったかぶりなどはしてはならない。
相手の親の仕事
これも相手の親の興味を示すポイントである。事前に嫁から聞いておいた上で、白々しく「お仕事は何されているんですか?」と聞け。基本的に日本人は仕事が好きである。仕事の話となれば、勝手に話し出す
雑談の基本戦術
結婚式の話とは逸れるが、ついでに私見を述べることを続ける。雑談とは「相手の露出欲求を刺激することである」と考える。露出欲求と書くと変態っぽくなるが、簡単に言うと、誰かにわかってもらいたい欲のことである。
SNSで意見を書いたりすることや、いま自分がブログでポチポチ書いているのもソレである。基本人類は誰かに分かってもらいたい。自分を露出したい。
そこをいかに刺激し、実際に露出させること。それが雑談である。相手に露出をさせ、それを同じテンションで乗ってあげる。これが「盛り上がる」ということである。酒飲んで「うぇーい!ブラザー!」みたいになることが全てではないのである。うぇーいブラザーについては陽キャへの勝手な偏見なので気にしないでほしい。
何を言っているかよくわからないと思うので、下記が実例である。

(相手の親が自動車関係なら…)もともと車が好きで、自動車関係の仕事にしたんですか?

いやいや、あんまり車には興味なかったんだけど、氷河期世代だから、入れたところに入ったんだよね~。

(おっと、氷河期とか触れづらいのでスルーして、、、)
そうなんですね~例えば、車みてて職業柄つい気にしちゃうポイントとかありますか?

なんだろな~でも、レンタカーとか見ると、あ~レンタカーに多いってことはこの車種売れなかったんだな~とか考えちゃうよね

(ここで少しテンションを上げる声量で)
ええ!あれって売れ残りが走ってるんですか!
※仮に知っているor陳腐な発見としても、相手をヨイショ!

そりゃそうだよ~…日産の▲▲ってよくレンタカー屋においてるんだけど~~~~(ここから相手が勝手に話し出す)
とまぁ、こんな感じである程度、コースを作ってあげると水が勝手に流れ出すようなイメージで会話を進めると、勝手に好感度が上がる。全然結婚式と関係はないが、年長者との雑談について書いてある記事をあまり見ないので、書いておいた。
雑談は体得すると割とコスパの良いスキルなのでおススメである。特に高齢化社会において、おじさんやおばさんとの会話というのは避けて通れない。それを苦痛な時間ととるか、年長者ならではの知見を吸収できる機会と捉えるかで割と時間の過ごし方は変わる。
大事なことは、相手の得意そうな話につなげさせることである。
とはいっても、マジで話のつまらない人もいるので、そういう地雷系年長者から逃げる術というのも得ておかないと、勝手に相手から仲良し認定されるので危険である。
毎度のことながら、すごくどうでも良い話をして終わっている気がする。