花婿目線で結婚式を総括してみた No.5 「娘さんを僕にください」は戸籍の話だった件

そもそも戸籍って何?
プロポーズが終わったら、次は「娘さんを僕にください!」のイベント。
気がつけば、第二ステップ突入! ここからは個人と個人の話から、家族と家族の話に変わってくる。
いきなり難易度上がった感あるけど、まぁ落ち着こう。

■そもそも、なにこのイベント?
このイベント、表面的には「挨拶に行くだけ」なんだけど、人生で初めて“戸籍”という仕組みを意識する瞬間でもある。
ざっくり言うと──
結婚って、嫁となる人をその家族チーム(戸籍)から引き抜いて、自分がリーダーの新チームを作ることなんだよね。
制度的には、相手の親に無許可で戸籍の引き抜き(=婚姻届提出)は可能。
でも、これから付き合っていくであろう家族に対して、
「おたくチームの娘さんを、私の新チームに譲ってください!」
と、挨拶くらいはした方が良いのは言うまでもない。
■もっと言うと、戸籍ってなに?
日本国民を管理するための仕組みの一つで、「誰がどの世帯に属しているか」を記録しているもの。
住民票が「今どこに住んでいるか」の情報なら、戸籍は「どの家族構成か」の履歴書。
戸籍は、一家族にひとつ。
結婚すると、親と一緒に入っていた戸籍から抜け出し、2人だけの新しい戸籍が作られるわけだ。
このときに出てくるのが、次の話。
■本籍はディズニーランドです
そう、結婚によって発生する新しい戸籍には“本籍”を設定する必要がある。
この本籍、意外なことに「存在する場所」であればどこでもOK。
たとえば──
千葉県浦安市舞浜1-1。
そう、東京ディズニーランドを本籍にすることも可能。
実際、人気の本籍地なんだとか。
ただし注意点もあって、戸籍謄本やパスポートなどの発行は、その本籍地がある市役所でしか手続きできない。
なので、ディズニーを本籍にしてもいいけど、書類のたびに浦安まで行くことになるよ。
■まとめ
ということで──
「娘さんを僕にください!」というのは、
ただのセリフでも、形式的なイベントでもなく、
“家族チーム”をつくるための正式な交渉の始まり。
引き抜きには礼儀が必要です。
次回は、いよいよその「挨拶の現場」について詳しく語っていくよ。
現場対応力が問われるフェーズ、震えて待て!